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naanaをご覧の皆さん、あけましておめでとうございます。

 

スポーツ・健康教育課(教育委員会)の栄養士です。

 

 

1月になり、寒さがさらに厳しくなってきましたが、

体調をくずされたりしていませんか?

 

 

私はスポーツ・健康教育課で学校給食を担当しています。

 

今日は学校でも積極的に取り組んでいる

地産地消(ちさんちしょう)」のことを少しお話したいと思います。

 

 

地産地消」といわれても...

 

聞きなれない言葉で、イメージが沸かないですよね。

 

 

簡単に言うと、「地元でとれたものを地元で食べましょう」と

いう意味の「地元生産-地元消費」を略した言葉です。

 

 

昔は、今ほど交通が発達していなかったので、

海を越えるような遠くの地域の食べ物が手に入ることは

めったにありませんでした。

 

 

だから、地元でとれる作物を使って料理することがほとんどです。

 

 

そこで発達したのが、郷土料理でした。

 

 

その土地の気候や風土から生まれた、

地域でとれる産物や食材を使って、

その土地独自の調理法で作られる料理がたくさん生まれました。

 

 

おおいたにも、たくさんの郷土料理がありますが、

 

おおいたの郷土料理には、どんなものがあるかご存知ですか?

 

 

たとえば、

 

  ・だんご汁

  ・とり天

  ・やせうま    

  ・りゅうきゅう

  ・鶏めし

 

などがあります。

 

 

これらはみんな、おおいたの郷土料理です。

 

 

だんご汁は、小麦粉に塩と水を合わせ、

こねて細長く伸ばしただんごとねぎや

人参、ごぼう、里芋などの野菜がたっぷり入ったみそ味の汁物です。

 

 

だんご汁ややせうまには、地元でとれる地粉(じごな)と

よばれる中力粉に近い小麦粉を使っていたそうです。

 

 

また、おおいたは山にも海にも恵まれた土地柄のおかげで、

 

猟師さんが獲ったキジやハトなどの鳥肉を使った鶏めし、

新鮮なぶりやさばなどの魚を使ったりゅうきゅう(刺身を醤油やしょうが、

ゴマなどで作った漬け汁につけこんでしばらく置いたもの)などの料理が生まれました。

 

 

こんなふうに、その土地でとれたものを使って、

その地域で調理して食べていました。

 

 

しかし、交通が発達し、人口が増え、都市化が進み、

おじいちゃんおばあちゃんと一緒に暮らしていない「核家族」が

増えてくると、なかなか郷土料理を食べる機会も少なくなり、

親から子どもへ伝えていくこともむずかしくなってきました。

 

 

そこで、少しでも、おおいたの郷土料理を知ったり、

食べたりする機会が多くなって、地元のおおいたのことや、

郷土料理が好きになってもらえるように、

学校給食でも郷土料理を出したり、おおいたでとれたものを使うようにしています。

 

 

写真1 とり天2.jpg

(とり天の献立)      

 

 

 

写真2 だんご汁2.jpg

(だんご汁の献立)

 

 

大分を代表する郷土料理の「団子汁」「とりめし」「とり天」だけでなく、

大分県で捕れた関さばやぶり、あめたなどを使った献立が出ることもあります。

 

 

このような郷土料理や地元でとれる食材などを使った献立の日には、

給食時間に給食委員会の子どもたちが校内放送で紹介したり、

給食だよりや掲示で、大分県でとれた魚や野菜を使っていることを

子どもたちに伝えたりしています。

 

子どもたちも「おいしかった」と給食室に感想を伝えに来たり、

郷土料理や地元でとれる農産物等に興味を持ったりするなど

嬉しい反応が返ってきます。

 

 

 郷土料理なんて作ったこともないし、作るのも大変そう...

と思われるかもしれませんが、作ってみると意外に簡単だったり、楽しかったりします。

 

だんご汁は、子どもにだんごを丸めてもらうとお母さんも

ちょっと楽できるかもしれません♪

 

ご家庭でも作ってみてはいかがですか?

 

 

✿おおいたの郷土料理!だんご汁

 

◆材料(2人分)

 

  豚肉     40g

  大根     40g(いちょう切り)

  里芋     60g(半月切り)

  ごぼう    20g(ささがき)

  人参     15g(いちょう切り)

  白ねぎ    10g

  油揚げ    10g

  干ししいたけ 1.g(千切り)

 

【だんご汁の麺】

  ●小麦粉   50g(中力粉)

  ●塩      1g

  ●水      適量

  (●スキムミルク 4g

 

  みそ      20g

  煮干し     6g

  水     200mL

 

 

◆作り方

①煮干しだしをとる。煮干しは水から入れておき、沸騰したら1分後くらいに火を消し取り出す。

②干ししいたけは水で戻す。野菜を切っておく。

③①のだしに、②の野菜と豚肉を入れて煮る。

④●の材料を全て混ぜて麺をつくる。(もし時間があれば、30分くらい、ぬれ布巾をかけてあたたかいところに置いておくとよくのびます。)

⑤③にみそを入れて、④の麺をのばしながら、入れる。麺が浮いてきたら、出来上がり。(④の時に水を多く入れて、スプーンで落とす、おとしだんごでもおいしく食べられます)

 

 

学校給食では、不足しがちなカルシウムをしっかりとってもらうために、

スキムミルクを混ぜてだんごにしています。

  

 

もし「学校給食のことについてもっと知りたい!」と

思われたら、1月18日(金)から20日(日)までの3日間

「学校給食ポスター展」を開催しますので、

そちらを見に来てくださると、少し学校給食のことが分かるかと思います。

 

 

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平成24年度大分市学校給食ポスター展

日 時 : 平成25年1月18日(金)から30日(日)までの3日間

     午前10時 ~ 午後17時

場 所 : アートプラザ 2階 アートホール

 

大分市立の小中学校の児童生徒が、学校給食をテーマに

ポスターを描いています。毎年600点ほどの作品が応募され、

全ての作品が展示されています。

 

 

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