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赤ちゃん返り

下の子が生まれると上の子が赤ちゃん返りをして大変と聞き、心配です。どういうことに気をつけて対応すればいいでしょう?

 弟や妹が生まれると、急に赤ちゃんっぽくなったり、甘えん坊になったりする場合があります。親の愛情が自分から離れるのではないか、下の子に移ってしまうのではないか、という不安から本能的に自分の方へ気持ちを引き付けようとするものです。

 今まで一人でできていたことが、親の手を借りなければだめになったり、泣き虫になったり、おもらしがひどくなったり、赤ちゃんに手を出したり、わざといけないことをしたり、このような姿を赤ちゃん返りといいます。

 親の気持ちとしては、どうしても赤ちゃんに手がかかってしまうため、今までちゃんとできていたのにどうして? 忙しいからあっちで遊んでいなさい! 赤ちゃんに何するの! どうして泣かすの! お兄(姉)ちゃんなのに何やっているの! などと否定する対応が多くなってしまいがちです。

 少々てこずることでもありますが、一時期のことですから拒否せず、愛情をこめて接してあげてください。具体的には、下の子の世話の合間に、抱きしめてあげる、おひざの上にのせてお話してあげたり話を聞いてあげる、添い寝をする、などをするとよいでしょう。また、お相撲をとったり、肩車をしたり肌と肌の触れ合う遊びをするとよいでしょう。

 家族の協力を得て上のこどもとふたりだけの時間をつくるなどするとよいでしょう。こどもの情緒の安定に効果的です。

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